グッドサウンド・グッドミュージック
雨が降り続く日には、ジャズを流して、ポンポン跳ねるウッドベースの音と、コーヒーの香ばしい香りを楽しみたくなりますね。
部屋のあかりもちょっと控えめにしたら、なんだか雨の音がドラムの軽やかな音に溶け込んで、新たな音楽ができていくようにも感じられます。 そんな梅雨間近の昼下がり、こんなことを考えていました。
―心地よい音ってなんだろう?
【ファン!ファン!JAXA!対談より】
https://fanfun.jaxa.jp/jaxas/no092/01.html
JAXA航空技術部門で超音速機について研究されている中右介さんと、音楽家・ギタリストとして大活躍の長岡亮介さんという、「音」にまつわる第一線をゆくスペシャリスト同士が「心地よい音、心地よくない音」について対談しているのですが、まさに、音楽って実験の連続なんだなと改めて思いまして。
「意図の及ばないものに学ぶ」という点が特に興味深くて、読み入ってしまいました。
自身が仲間と音楽をやっていた頃、まさにそうだったな、と思い出すのですが、音楽には、二度と同じことがなくて、だからこそ気づきがあり、新たなものを作り出すことができる。譜面どおり奏でていても違う音に聞こえるのは、毎回、同じように見えるけど違う人間が、違う気持ちで向き合っているからなんですね。
譜面どおりに行かなくても、「今の音の方が良いね」といった風に思いもよらなかった方向に進んでいくことも。そうして、良いものができていくのです。
当時あまり意識したことがありませんでしたが、まさに、実験的な試みに溢れているんですね。
対談中にも出てきますが、近い将来、AIが音楽を作るようになったら・・?
その音楽を聴くのは、人間なのだから、作り手が変わっても音楽の遊びや余白といった大切な部分は残り続けるのではないか、と個人的には思います。AIとの共存も考えながら、人間が関わっていくことの良さを大事にして、人間だからこそ生み出せる音楽を守っていきたい、伝えていきたいものです。
あなたにとって、心地よい音とは、なんでしょうか。
音楽を奏でなくてもいいのです。数値や言葉でうまく言い表せないからこその面白さもあります。
一緒に色々な切り口から考えてみましょう。まずは、ちょっと立ち止まって、日常に溢れる音と自分の心と向き合う時間を過ごしてみませんか。
当サイトの「セルフアクティビティシート」のページでは、様々なアクティビティを楽しめる教材を公開しています。「波がはこぶ音」では音の伝わり方を体験できる遊びを紹介しています。ダウンロードも可能ですので、ぜひご覧ください。