またひとつ大きくなったみんな、おめでとう!
みなさんこんにちは。今日はおだやかで暖かい日となり、春がすぐそこまで来ていることを感じさせる、そんな1日となりました。
今日は、赤ちゃんと一緒に作った絵本をテーマに書いてみたいと思います。実は、絵本業界では、「赤ちゃんが何に興味を持っているのか」に着目した研究を活かし、絵本を出版するという動きがあります。例えば、『うるしー』(絵 ロロン 監修 開一夫 ティスカヴァー・トゥエンティワン 2017年)。この絵本は、言葉で何を考えているか伝えられない赤ちゃんが何を考えているのかを知るために「選好注視法」を使用して、絵本のキャラクターを決めた絵本です。

「選好注視法」とは、複数の選択肢から、どれを一番長く見るのかを計測する方法のことです。実は、お父さん、お母さんのキャラクター投票と赤ちゃんのキャラクター投票が異なっていたというおもしろい結果がでたそうです。赤ちゃんの立場を尊重した赤ちゃんが本当に好きな絵本づくり。これからさらに面白くなっていきそうですね。
さあ、もうすぐ卒業式シーズンです。赤ちゃん絵本を昔読んでいたみなさんも、そして今読んでいるみなさんも年度が終わり、また一つ大きくなって新学期を迎えることになると思います。最後に私が大好きな絵本『おおきくなるっていうことは』(中川ひろたか作 村上康成絵 童心社 1999年)から心を込めて。
またひとつ大きくなった、おめでとう みんな!
(あっこ)